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心に響くブログ紹介 [医療記事]

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たまたま、出会ったブログです。 非医療者の方のようです。 散発的に医療関連のエントリーを入れられておれますが、実に興味深くかつ感動的な内容であったので本日ここでもご紹介させていただくことにしました。他のエントリー等から推察するに、WEBデザイナーの方でしょうか。

マスコミの問題、医療政策の問題、個々人の心の問題 など 医療従事者のモチベーションを打ち砕く諸問題に対して、非医療者の立場の方から、このような声が上がることが大事ですね。医師たちだけが言えば、「かばいあい」などという疑義をかけられかねないですからね。

一部関連エントリーのご紹介とそれらの中から抜粋して一部だけ文章の引用をさせていただきます。

問題なしじゃ駄目なの? 2007/5/4

あまりにも今の医療が進んだ結果、不幸な事例は起こらない、起こるとしても見知らぬ他人にであって、自分や自分の家族に起こるはずがないと思うようになってしまったとか、あるいは、医師の対応が冷静すぎる、それってプロフェッショナルってことだと思いますが、とにかく親身に見えなかったとか、家族を失ったことがあまりに辛いから、誰かを恨まないと耐えられないとか、理由はあるのだと思います。けれど、そう思いこんでしまって、大丈夫、問題ありませんでしたという、本来、ほっとするはずの結論を受け入れられず、怒りと憎しみを抱き続けるとしたら、これは誰にとっても不幸なことなんじゃないでしょうか?仮に、その主張が通って、本来仕方なかったことなのに、医師が罰せられたとしたら。それで家族はすっきりするでしょうか?勿論、家族は、医師のせいだと思ってるとして、それでも、亡くなった人は帰ってきません。その痛手は、別の誰かを叩いたからって消えるものではないでしょうし、そういう結果になってしまえば、家族にとっては永遠に、失った人は、手を尽くしてもらったけれど不幸にして亡くなった人ではなく、防げるはずだったのに殺されてしまった人になる訳です。そして、一方では、その医師は家族の遣り場のない怒りのぶつけ先として、人生を狂わされ、その医師が救えるはずだった人は、救われなくなります。本当にミスがあったのなら、当然、医師は責任を負うべきです。必要な処罰も受けるべきです。ですが、その前提として、ミスがあったのかなかったのか冷静に調べ、あったという結論を医師は誠実に受け止めるべきであるのと同様に、なかったという結論も、家族もマスコミも警察も司法も国民も、虚心坦懐に受け止める覚悟が必要ではないでしょうか?それがなく、最初に結論ありきだとすれば、それは真実を明らかにする行動ではなく、単なる魔女狩りになってしまわないでしょうか?

医療崩壊 2006/11/20

マスコミは、医者が患者を助けたいと思っているという当たり前のことすら否定し、患者を殺すのは病気じゃなくて医者だとでも言いたげな報道を繰り返して、医者と患者の間に、不信、疑念、敵対の種を播いて、信頼関係をぶち壊し、日本の医療を絶滅においやった責任なんか取る気ないのでしょうけれど。
そのとばっちりを受けた私の知人は何処に行けばいいのでしょう。

特大の春一番  20007/3/1

今、頑張っておられる医師の方々に、なんとか技術と知識の継承をお願いしたいところですが、今なお医師は儲け主義で威張っていて悪人というステレオタイプな見方をし、人を殺すのは病気であり、怪我であるのに、医師が殺すのだと生物の摂理を無視した非難を浴びせる人々があり、どれ程頑張っても結果が患者や家族の気に入らなければ訴えられる、警察に捕まる、マスコミの集中砲火を浴びるという状態で、どれだけの人が現場に踏ん張り続けられるでしょう。本当は、問題はとてもシンプルなことだと思うのです。医師だって人間であり、完璧にはなりえないこと、休養、報酬、理解、感謝がなく、敵意と侮蔑だけを投げつけられ続け、ろくに睡眠も取れない過酷な労働を押しつけられ続ければ、潰れてしまうのだと、誰もが理解すればすむことです。医師も人間だ。なんと馬鹿馬鹿しいくらいに当たり前の結論でしょう

「大淀病院事件」と産科壊滅の主犯 2007/6/26

これらを見れば、大淀病院事件で本当に訴えられるべきは政府であり、国であり、自民党であり、厚労省であることは自明でしょう。でも医師個人の方が、国という大きな相手より叩きやすいですし、事実、毎日新聞は、個人を叩く方を選び続けている訳です。マスコミの総バッシングにあって耐えられる個人なんて滅多にいませんから、当然の帰結として、ミスがなくても叩かれる報道を目にした医師達は震え上がり、奈良南部の産科は壊滅しました。一体、報道機関の矜持ってものは、どこにいったのか聞きたくなりますが

医療崩壊の主犯が国と自民党であるなら、従犯はマスコミというところでしょうか。
折しも参院選を控えています。マスコミの報道姿勢が、国の医療政策が招いた日本の医療崩壊から国民の目を逸らし、結果、崩壊が一層進むとしたら、その責任は重大でしょう。

医師不足の構造  2007/5/28

日本には既に多くの良心的医師がいました。彼らは他国から奇跡とも言われる、高度な医療を誰もが何時でも何処でも格安で受けられるシステムを自らの志だけで支えてきました。その医師を奴隷労働とバッシングで燃え尽きさせてきたのは国と国民です。どれ程医師が頑張っても追いつかない程に医療を追い詰めたのも国と国民です。それでもなお貴方は医療崩壊は医師の努力が足りないんだと思いますか?

ほんとうにありがとうございます。私は、偶然このサイトに出会い、涙が出そうになるくらい感動しました。 我々医療者が、個人ブログという微々たる力しかないツールで訴え続けたことが、伝わっている人がいたということがわかったような気がしたので、感動したのです。

当ブログの前エントリー 私は大淀病院産科医師を支持します での私の主張とずいぶんと共通項があるように感じます。


このブログ主さんは、メディア・リテラシーの大変しっかりした方ですね。それと、「死」という結果を受容する心の容量を十分に持っておられる方でもあると思いました。このような方は、医療従事者と良好な関係を作れて、結果としてよい医療を受けられる可能性が高いと思います。 

非医療者の方々から、多くこのような声が上がり初めて、国やマスコミが変わっていけるのだろうと思います。


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コメント 2

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春野ことり

素晴らしいですね。本当に嬉しいです。
私たちがブログを書くことで、こうして非医療者の方々にご理解いただけるのであれば、ブログを書く意義が高いです。
これからも頑張って世の中に向けて発信していきたい、そう思います。
ありがとうございました。
by 春野ことり (2007-07-24 13:45) 

元なんちゃって救急医

>春野ことり様

コメント、TBありがとうございます。 我々の主張を今後もブログでし続けていきましょう。
by 元なんちゃって救急医 (2007-07-24 19:48) 

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